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architects "STRUCTURE"
個人住宅 木のカタマリに住む
Private house "Living inside 'mass of woods"

木材をふんだんに使用した、老夫婦のための住宅である。
通常は柱・梁といった軸組として使われる木材を、面として木材を大量に用いることで、強度、断熱性、蓄熱性、調湿性といった、木が持つ多面的機能が活きる住宅を目指した。
この住宅で用いられる木材は、表面にひび割れが発生していたり、角に樹皮や丸みが入っていたり、デッドストック材として市場に流通しない材、約45㎡(一般住宅の約3倍)を使用した。
これらを大量の木材を特殊な生産設備を用いず、構造用ビスや釘を用い手作業で加工・積層させることで、低市場価値材に付加価値を与えられるように試みた。

北東側外観

リビング
正方形のワン ルーム空間に、木の壁で仕切られた水廻りや寝室などの個室が配置される。
環境負荷を低減させるため、南側のハイサイドライト(写真右側)は、夏の日差しは遮り、冬はリビングの北側奥まで日光が差し込む。

リビングよりテラスを見る
同じ床レベルとし、内外が連続する使い方を促す。


リビング
太陽熱や薪の燃焼を熱源とした給湯暖房システムを採用しており、1階モルタル床は温水パイプを打ち込んだ蓄熱体とした。

南側ハイサイドを見る