architects "STRUCTURE"
前田産業株式会社 新社屋
Maeda Industry New Office Building
霧島市の木々の中に佇む産業廃棄物処理工場の事務所の建替計画である。
設計当初はコストの観点から鉄骨造プレハブ案も検討されたが、木を扱う会社であることや快適性への配慮から木造が求められ、木造の社屋として計画した。
業務拠点としての合理性を確保しつつ、木造だからこそ成立する、働く人の居場所となる空間の実現を図っている。
設計期間中には、コロナ禍によるウッドショックや建築資材の高騰が重なり、快適性を確保しながらもいかにコスト効率を高めるかが設計の要点となった。
そのため、建替前は平屋であったが二階建てとすることで建物のフットプリントを小さくし、構造材や外壁材などを歩留りよく無駄なく使用できるよう、建物の寸法(幅や高さ等)を定めることでコスト効率の向上を図った。
内装に関しても、梁・柱・間柱等がそのまま仕上げとなるよう工夫し、内装仕上げを省略することで施工の手間を削減している。
また、露出した柱の間に棚を設けることで別途収納を設ける必要がなくなり、スペースの効率的な活用にも寄与している。
効率化を図った内装であるが、無垢材による温かみや壁や天井に生じる陰影が周囲の木々の風景と呼応し、落ち着きと清々しさに満ちた新たな社屋となった。

外観

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外観

出入口

出入口から事務室方向を見る

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事務室 アプローチ方向を見る

事務室 出入口方向を見る

会議室1

階段

ホールから会議室2をみる

倉庫

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倉庫から会議室2を見る


外部WC



前田産業株式会社 新社屋
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竣工年 :2024年
所在地 :鹿児島県霧島市
延床面積:83.85㎡
用途 :事務所
構造 :木造軸組構法
階数 :2階
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撮影 :松田考徳(動画素材工房 特級霧島動遊舎)
(※ストラクチア撮影)